人生を最高に旅せよ!「超訳 ニーチェの言葉」を読んだら明るい気持ちになれました (1)
今回のオススメ本
ニーチェ先生の教えを、ベルリンで哲学を学んだ白鳥先生がわかりやすく訳してくださった本。
コンセプトは「世に知られることのなかった、明るいニーチェがここにある」。
オビの「人生を最高に旅せよ!」という言葉に惹かれて購入してみました。うん、明るい!鋭い!
- 作者: 白取春彦
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2010/01/12
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 26人 クリック: 557回
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ニーチェについて
19世紀後半に生き、24歳でバーゼル大学の教授となった(すごい)がわずか10年で辞め、その後は病気療養のためヨーロッパ各地を旅していた。
(よかったら以下はニーチェにインスパイアされてシュトラウスが作った交響曲『ツァラトゥストラはかく語りき』を聴きながらお読みくださいな。)
当時のキリスト教は「あまりにあの世的」と批判し、「この世における心理、善、道徳こそ大切」だと訴えた。
反宗教、「生の哲学」
ニーチェは神とかあの世とか、「無限性に道徳の尺度を求める態度」を押し付けられるのを嫌った。
そうではなくて、もっとこの世に生きている人間の道徳が必要だと考えたのだ。
ニヒリズムを批判
ニーチェは、ニヒリズム(絶対的な真理などないとする立場)の哲学者であると誤解を受けることがある。しかし、そうではない。
むしろ、ニヒリズムを批判したのがニーチェである。
現代の人間の絶対価値を金銭におくなら、19cまでの西洋の絶対価値はキリスト教道徳観だった。
ニーチェは、「キリスト教道徳はありもしない価値を信じ込ませる宗教で、生きている人間のためではない」と解釈した。
では、近代の金銭はあたらしい絶対価値か。ニーチェは、「神の代替物でしかない、ニヒリズムから逃げるための新しいニヒリズム」と考えた。
「われわれは永遠の夢の中を漂っているのではないか」「今の道徳への疑いが世界を席巻するようになるだろう」と予言している。
以下、この本で知ったニーチェ先生のお言葉を紹介します。
初めの一歩は自分への尊敬から
まだ何もしていない、実績のない自分を、人間として尊敬してあげる。
そうすれば、悪いことをしたくなくなる。生き方が変わって、理想に近くなってゆく。
自分の人生をまっとうさせるために、まずは自分を尊敬せよ。
自分の評判を気にするな
人間というのは、間違った評価をされるのがふつうのことだ。思い通りに評価してもらえることなんて、ほとんどない。
だから絶対、他人がどう思うかに関心を持ってはいけない。
そうでないと、ほんとうは嫌われているのに、「社長」「先生」と呼ばれることに安心を覚える人間になってしまう。
反省しない
疲れ切ったときにする反省など、鬱の落とし穴でしかない。
活発に活動したり、なにかに打ち込んでいるとき、反省したりはしない。
だから、自分をダメだと思ったり、人を憎んでいるときは、疲れている証拠なので休んだ方がいい。
自分を表す3つの形
自分をあらわす方法は、
- 愛や慈しみを贈る
- あざける
- 破壊する
の3つに分けられる。
あなたはどの方法を取っているか。
誰にでも一芸がある
しかし、それを早く知って活用する人がいれば、わからないままの人もいる。
自分の力のみで見いだす人もいれば、世間の反応によって模索する人もいる。
いずれにしても、果敢に挑戦を続けていれば自分の一芸がわかってくるはずだ。
自分の行動の主人となれ
自制心という言葉をしっているだけで、なにかが自制できるわけではない。
1日にひとつ、なにか小さなことを断念する。それくらいできないと、自制心があるといえない。
また、小さな事柄を自制できなくて、どうして大きな事柄を自制して成功することができるだろうか。いや、できない。
自分の行為は世界に響いている
すべての行為や運動は不死。
遠い過去の昔の人々の行為でさえ、現在の事がらと関連している。実は、私たちは、永遠に生き続けているのだ。
自分を知ることから
自分に対しては、いつも誠実であるべきだ。
でないと、愛を愛として感じられなくなってしまうからだ。
自分を知らずして、相手を知ることはできないのだから。
いつも機嫌よく生きるコツ
不機嫌になる大きな理由の一つは、自分のなしたことが人の役に立っていないと感じるときだ。
不機嫌な老人も、青春真っ只中の若者も、不機嫌なのは自分が社会で非生産的な存在であると感じているからだ。
したがって..
いつも機嫌よく生きるコツは、誰かの役に立つことだ。これが純粋な喜びにつながるのだ。
記録しておきたい内容が多いので、
人生を最高に旅せよ!とにかく明るいニーチェ「超訳 ニーチェの言葉」中身紹介(2)
に続きます。
- 作者: 白取春彦
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